サイキックとスピリチュアルの違い
一般に、日常生活では考えられないような不思議な現象を、我々は超常現象とか奇跡と言います。それらは同じように見えるかもしれませんが、それが引き起こされるのが、超能力(サイキック)によるのか、霊能力(スピリチュアル)によるのかでその内容は全く異なります。
サイキックは五感の延長である第六感とも言われるもので、物質次元の能力です。それは全ての人に可能性として内在していますが、文明の発達とともに退化し、今日ではごく一部の人しか発揮できていないものです。サイキック能力は、運動能力に差があるのと同様、個人差が大きいものです。
一方スピリチュアルな能力は、スピリット(霊)が関与することによって起きるもので、我々の肉体は媒体に過ぎません。
例えば医師のスピリットが地上の治療家を通じて治療したり、チャネリングによって叡智をもたらしたりすることなどがそうです。
未来予知や、透視もサイキック能力の成せるものです。それによって何でも見透かされると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、サイキックができるのは、物質次元の領域における事柄に限られます。スピリチュアルな能力が開かれていない限り、スピリットを直接認識することはできないのです。
超常現象を引き起こす人を無条件に怖れ崇めさせる状況が必要な時代もありました。しかし現代においては、人格的に劣っている人間であっても、サイキック能力さえあれば奇跡は起こせます。そのためサイキック能力は悪用され、お金儲けやカリスマを仕立て上げるために度々利用されてきました。
今は、時期の来た人に直接霊的真理が与えられる時代です。奇跡や超常現象は、人々を霊的な真理へ導くためのおもちゃに過ぎません。大人になればもはや子供だましのおもちゃはいらなくなるはずです。
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