日本へのメッセージ バシャール
「日本へのメッセージ」というテーマから対話を始めようと思います。 勿論皆さんは知っていますね。 物理次元を生きる上で『大災害』と言われる事が時に起こることを。 でも普通とは違う別の視点、つまりポジティブで建設的な視点は、多くの深い理解をもたらしてくれるのです。 この視点によって大災害の経験からも学ぶ事は、皆さんが望む世界を創り出し、望むリアリティを経験するのに役立つのです。 要するに、ポジティブに思考すればどんな事からも学びうるのであり、それは大災害と呼ばれるものであってもそうなのです。 というのは、魂にとっては単に経験に過ぎないのであり、魂の全体的な理解・成長に取り入れられるからです。 この考え方は決して物理次元の個人が経験する事を軽んずるものではありません。 私達も皆さんの地球に苦難がある事は充分理解しています。 味わう苦しみにも関わらず、地球の個人でも集団でも、しばしば大変な苦難を味わう事になる大災害を引き寄せたり、あるいは大災害に自分を導いていく事があるのです。 教え、学び、成長し、又選択する機会を持つ為に。 これは魂としての視点なのです。 これによって皆さんの世界をどうしたいのかを明確にし、はっきりと認識する事が出来るのです。 そこで、自然災害だけでなく、原発による放射能汚染を経験している日本の問題として2点、世界全体の問題として1点の計3点を主に取り上げようと思います。 勿論この3点以外にも多くの学ぶ経験があります。沢山の学ぶべき事が。 でもこのような経験をどのように受け止めるのかを考える上で手始めにするのによくて望むならば、このような視点・理解の方法を皆さんの中に取り込む事が出来るのです。 この何か月か、あるいは何年かの間に同じような災害がまた起こるかもしれませんし、皆さんの身に降りかかって、同じような境遇に陥るかもしれません。 又、そうでないかもしれない。それは地球の何処にいるか、そして皆さんが発散するエネルギーによって何を引き寄せるのかによって決まるのです。 そしてそのエネルギーは皆さんがポジティブにもネガティブにも信じている事、「何が起こりうるのか、何が自分にとって真実なのか」、に基づいています。 あるいは又、皆さんが地球上で「どんな道を歩きたいのか、世界がどうあって欲しいのか」についての考えを決めたり、変えたり、認識したりするのに必要だと考える経験によって決まります。 第1点は文化の観点から考える事が出来ます。 日本は歴史的にもしばしば比較的孤立し、自己完結的な文化であり続けました。 現代においてさえ他の地域との交流において、社会的・政治的な防壁を保ち続ける世界観をあまり変えてはいません。 私達は決してネガティブな意味合いを込めている訳ではありません。 近年変わりつつあるとは言え、全体の意思を大切にして個にはあまり重きを置かず、民族精神の中で高度に自己完結し、強く結束したままでいる事を選んだ日本文化の大きな特徴なのです。 それにも関わらず、日本の人達は世界からの援助に頼らざるを得ない経験を自分に許す事によって、社会構造は変わり、境界線、防壁は崩れつつあります。 その援助は海外の人々から愛と共に自由に喜んで分かち合い、喜んで贈ってくれる溢れんばかりのものなのです。 孤立する傾向にあった日本の人達は地球の人々は一つの家族で全ての人と繋がっている事が分かり始めるでしょう。 違いにも関わらず。そして又実際にその違いのおかげで。 というのは、どんな関係でも親密さが計られるのは似通っている類似性によってではなく、違いがあっても調和出来るかどうかなのです。 それ故日本の人々は今回の事から学んでいるのです。 ①他の文化・社会・考え・視点・観念と交流する事を恐れる必要は無い事。 ②日本文化の希薄化を恐れる事なく、その独自性と特徴を保つ事が出来る事。 独自性を称えつつも世界中の民族がそれぞれ固有に表現する事によって生まれる多様性とも協調出来るのです。 でも困った時、苦難の時にはお互いに助け合い、共に手を取り合って歩みつつ、この学びによって世界から自分達を切り離してきた古い世界観を手放し始める事が出来、自分達を愛し、敬ってくれる世界の家族の一員であり、そして困った時には家族は喜んで助けてくれるのを知る事が出来るのです。 日本へのメッセージ2 第2点は、日本は現在に至るまで核兵器による破壊を実際に経験した、ただ一つの民族精神である事に関してです。 日本はその役割を引き受け、そのような魂の道を歩む事を選んだのです。 核の破壊を経験した事は、戦後何十年もの間、日本人の集合意識の記憶に刻まれたまま、決して忘れません。 ですから、第二次大戦時の日本国土への原爆投下からずっと、核エネルギーに対しては、相反する感情・愛と憎しみを持ち続けているのです。 その為に日本国内でエネルギー利用として核を使うのを決める事に当たっては、いつも恐怖があるのです。 この事から日本の人々は気付く機会を自らに与えたのです。 ①恐れは現実化する事。 ②共に発生した自然災害によって恐れが複合して増幅された事。 ③内面にある恐れ・ネガティブな観念と、まだ本当に決着を付けていない事が反映されて、外界に大きな傷と破壊が引き起こされた事。 今回の事は日本の人々にとって目の覚めるような貴重な機会なのです。恐れを持っていると巡り巡っていつかは現実化する事。 ④恐れる必要など無い事。恐れを手放す事によって別の考え方・生き方へと自らを開放出来る事。 そして3点目のテーマに繋がっていきます。 つまり、日本の人々だけでなくて地球の他の皆さんも合意出来る事ですが、皆さんが設計した核の技術は現時点では安全ではありません。 それ故にもう一度直視する事によって、これが初めてではありませんし、この規模での損害を改めて認識した上で一部の人達が既に始めているように、本当に核を使い続けたいのかどうか、対話を始める事が出来ます。 何が起こりうるのか、そして自然災害の惨事を更に増幅させるのを明確に皆さんに示したのですから。 核技術と共に生きるという決断をした事で、今回の事が起こったのを皆さんは理解しました。 今回日本の集合意識が、多大な犠牲を払いながらも進んで身を持って示した事で、技術的にも最も良い便宜をもたらすものではない事が分かりました。 皆さんは集い、対話をして別の道を決める事が出来ます。 代替法はネガティブな影響を与えるものでも、内なるネガティブな観念を外界にネガティブに反映する物でもなく、新しい考え方と理解を探求出来るもので、でも本当は古来からあったのですが、何世代にも渡って省みられなかった方法なのです。 宇宙や地球からエネルギーを引き入れる別の方法を理解していた人達が少なからずいました。 でも皆さんが創った政治的・社会的制度の中で「何をするか」について皆さんに代わって決断する権利を個人(政治家・官僚)に与える事を決めたのです。 でも今では個として、集団として自らに力を取り戻し、対話集会を開いて議論をする機会を手にする事が出来ます。 「世界の全ての人のもっと大きな幸福に奉仕する為に、核を使わないで何が出来るのか?」 世界全体の幸福の為に何が出来るのかという新しい視点から一連の理解をし、代替エネルギーの対話と運動を始める為に、今回の災害を出発点として利用する事が出来るのです。 というのは、何度もお話しましたが、皆さんの多くが何を望むのかを決めるのに当たって最初にするのは、何を望まないのかを明らかにする事なのです。 選択に白黒をつけるのです。ですからそれ以後、何を望むのかについて曖昧さを残しません。 今、世界中の皆さんは核エネルギーの利用によって何が起こりうるかを実例として見る事が出来ます。 そして日本への感謝を贈る事が出来ます。 目覚め始める為、そして対話を始めさせる為に日本は進んで多大な犠牲を払いながら身を以て示したのです。 現代においても未来においても素晴らしい地球であって欲しいと願った事がもっと反映されるように。 そして今、そのリアリティの現出に向けて必要な行動を起こす事が出来ます。 望むリアリティはいつも皆さんの周りにあるのです。でも皆さんが見えるようにする行動を起こすまでは、見えないでしょう。 日本へのメッセージ4 暫くの間、リラックスして下さい。目を閉じたい人はどうぞ。深く息を吸って下さい。 息を吸う時、どこに居ても皆さん全てが同じ空気を吸っている事を思い出して下さい。 皆さんの世界には、空気はただ一つしかありません。 どんなに離れていると考えていても、皆さんは同じ空気を吸っています。 皆さん全てはこんな風にして、又他の多くの方法でも繋がっています。 深く息を吸って下さい。日本の人達とも、世界の他の国々の人達とも繋がっている事を感じて下さい。 皆同じ空気を分かち合っています。 共に呼吸しながら、繋がりを感じて下さい。 英語で、協力する(conspire)という言葉は、共に呼吸する(con 共に spiro 呼吸)という意味ですね。 悪夢の世界を創り出すより、夢の世界を創り出すように協力し合って下さい。 一体となって呼吸して下さい。全体の息は一つ一つの息を支えます。 一人一人が人類全体の夢の一つの顕現に成り得て、かけがえのない個人として存在するのを自分に許す事が全体を支え、その結果、それぞれが与え合い、分かち合う事が出来るのです。 お互いを助け合って下さい。お互いの為に行動を起こして下さい。 そして皆さんは望む世界を見えるようにする力を自分にゆるし、外界に反映させ表現するでしょう。 望む世界は『今ここ』にあって、そのリアリティの波動になるまでは見えないのです。 分かりますか?日本へのメッセージ5 私達はこの他のもっと多くの面について又話す事になるでしょう。 というのは、今回の件がもたらした変化がまだ終わっていないからです。 ある意味誘発されたもっと多くの事が地球の至る所で起こります。 でもそれらを見たり経験した時には、災いや崩壊と思うかもしれませんが、最初にネガティブな意味を与えてしまわない事を強くお勧めします。 というのは、皆さんを揺り動かして目覚めさせる為に、皆さん自身が決めた方法なのです。 このような方法でなくてもいいのですが、でも皆さんが長きに渡って本来の姿に戻る事に抵抗して来た為そうせざるを得ないのです。 皆さんが関心を持ち、行動をお越し、波動をもっと上げる必要がある問題について、何とかして注意を向けさせ、意識の焦点を当てさせる為の方法である事が分かるでしょう。 それは皆さんが行きたいと望むリアリティを生きるのを自分い許せるようになる為なのです。 皆さんは孤立していません。決して孤立している訳ではありません。 というのは全ては一つなのです。 個人を通して表現されたものであっても全ては一つなのです。 もし皆さんが全ての出来事に対してポジティブな意味を与えるのを自分に許すなら、その時は皆さんが創り出すシンクロニシティが、全ては簡単に努力なしに上手くいって、目を覚まさせる為の災難等は必要としなくなる事を自分に見せ、反映させ、実証する事が出来るでしょう。 でも皆さんがネガティブな観念と向き合うのを恐れ、抵抗し、変える事にも拒んでいる限り、そのネガティブな観念が皆さんの意識の中にある限り、注意を引き付け、揺さぶって目を覚まさせる為に出来事は続きます。 その揺さぶるメッセージは自分が仕組んだのだとやっとのことで気付くまで続くでしょう。 ですから今、目覚める事をお勧めします。いつの日か実現するのを願って夢を見ている代わりに、目覚め、夢を生きて下さい。 今、行動を起こして下さい。そして夢を見えるようにするのを自分に許して下さい。 皆さんは夢をリアリティに生じさせるのではありません。 「既に存在しているけどまだ見えない夢」を皆さんの行動によって、見えるようにするのを自分に許すのです。 次の事を私達に伝えさせてくれて感謝します。 皆さんの世界が日々どんどん小さくなっていき、それに連れて皆さんの波動がどんどん高くなっていく事、その為に私達だけでなく、他の世界からの存在と接触する事がもっと多くなる事、それは同時に皆さんの意識の全てのレベルと接触する事でもあるのです。 皆さんは自分の意識を分割し、区分けしました。 皆さんが「明日の夜の伝達」と呼んでいる、意識構造が分割されている状態にも、私達は働きかけます。 皆さんが意識を分割する事で作った障壁に働きかけ続けます。 それは外界においても障壁、全ては一体であるのを妨げるものとして表現されるのです。 そして個性を犠牲にする事無く、反対に大きく高めながら、世界が一つとなって再び機能する為に、障壁を溶解する事も続けます。 この意味で全体は全ての『部分』から構成される完全な多様性の結果であり、その多様性は自動的に調和して上手く機能するのです。皆さんが許せば。 今お話しした事は、今回の様な出来事から学ぶ事で理解する事が出来るのです。 2011年7月
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