心の成長
人間の進化の歴史は、肉体、心、知性、霊性の4つのレベルの成長の歴史です。
そのなかで筋力が最も優れていると考えられていた時期もありました。
しかし今日では、技術革新と教育や文明の発達により、知性が最も価値のあるものと考えられています。
現代は、人々が世の中で出世するためには暴力ではなく、知性を使っています。
しかし人間の4つのレベルが並行してシステマティックに成長しなければ、真に進化したとは言えません。
それゆえに歪が出てきているのです。
肉体は食事と睡眠が十分足りていれば、たいていの場合、自然に成長することができます。
肉体のプロセスは無意識のもの、つまり、肝臓や血液循環や、運動機能を上手に使うようにすることは基本私たちにはできません。
しかし、機能に意識をかかわらせるようにすることで、私たちはその機能を改善することができるようになります。
(意識力と運動機能についてはこちらも読んでみてください💛)
ただ肉体の成長には限りがあります。
一方他の3つのレベルの成長は無限です。
私たちが意識的な努力をすれば、忍耐力や識別力、慈悲の心なども高めることができるのです。
私たちの心、知性、霊性の成長のためにも、意識的であることがカギとなります。
しかしその現れ方は一人一人異なります。
100ワットの電球も10ワットの電球も電力で光りますが、電球の状態が違うので、10ワットよりも100ワットの電球のほうが明るく光ります。
心、知性、霊性のレベルの成長は自然なプロセスではなく、意識的な自助努力を絶え間なく続けることが必須です。ただ努力と言っても修行僧のようにストイックなものである必要はありません。本当にそれを望んでいるなら、楽しんで、あるいはやりがいをもって続けられる道が必ず見つかるはずです。
バターは牛乳の中に潜在的な形で存在していると言えますが、牛乳をある一定の間撹拌しなければバターはできません。
それと同様、私たちは絶え間なく努力すれば、限りなく人を愛し、限りなく慈悲深くあることが可能になります。
つまり、全ての生きとし生けるものを包み込む、限りない愛と慈悲の心は、養うことが可能なのです。
それは私たちがハートをどれだけ広げることができるかであり、それが心の成長と言えます。
しかしそうしたくてもできないのは、多くの人がカルマに押しつぶされて成長できなくなっているからだとスワミは言います。
これからは、スピリチュアルな智慧がなければとても生きにくい時代になると思います。
起きる出来事が同じだとしても、スピリチュアルな智慧があれば、事態を悪化させることなく、着々と魂は成長し、波動を上げることができるからです。
ただ、いつまでもスピリチュアルを利用しようという魂胆でいたのでは、その気になっているだにすぎません。
確実に人生をクリエイトできるようになるのは、外側には何もないということを真に理解し、あるがままで生きられるようになってからです。
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