緊急事態宣言とロックダウン
首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、安倍晋三首相は法律に基づく「緊急事態」を宣言しました。
内閣総理大臣は、新型インフルエンザなど国民の大部分が免疫を獲得していない感染症が発生した場合、緊急の措置を講ずるために「緊急事態」を宣言することができます。これを「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」といいます。
日本では、新型インフルエンザ特別措置法にロックダウンへの言及はなく、法制度上、海外諸国がやっている「厳密な意味での都市封鎖」はできません。それでも、政府が緊急事態宣言を出すことで、様々な「ロックダウン的措置」が可能になります。
ロックダウンを厳密に実行できれば、感染拡大防止に一定の効果があるのは事実です。「副作用」にほぼ見合うだけの成果も各国で上がっているとされます。中国の北京師範大と英オックスフォード大などの研究チームは、武漢市で実施されたロックダウンを分析。交通機関の停止や娯楽施設の閉鎖で、約74万人の新たな感染を防いだと発表しました。
アメリカでは、外出禁止令を出し、早めに事実上のロックダウンに踏み切った都市と、そうでない都市での明暗が鮮明になっています。3月22日から導入したニューヨーク州の感染者数が約12万人強なのに対し、19日発動のカリフォルニア州では約1万4000人に抑え込むことに成功。死者数も前者は4000人を超えますが、後者は300人超です。
イタリア・ドイツ・イギリス・アメリカ・インドの対応参照
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00571/?SS=imgview&FD=-1039926986
しかしこの状況下でもなお固定観念に縛られ、また断片的な情報に踊らされて、自国の政策を非難してばかりで他国が素晴らしいと心から思う人は、その国に行けばいいと思います。
自分で考えたり行動したりすることもせず(できるのにしない人のことです)他をアテにしてるだけの人は、コロナが収束しても心穏やかな日々はまた一時的なものにしかならないでしょう。
私は社会という仕組みがセーフティーネットを設けてくれていることにまず感謝したいと思います。子供時代は多くの人が他者からのお金で生活インフラや教育、医療などのサービスを受けているわけですし。もちろん、そのために私達は税金を払っていますし、問題はたくさんあります。
しかし批判するならより良い成果を上げるための、建設的な批判でなければならないと思います。
私は今回の日本のやり方は、国民の本質を見極めた策だと思っています。
最後に第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの就任演説の一文をシェアしたいと思います。
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。
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