感情と思考
私たちは自分がどんな集団に属していようが、その集団を覆い尽くしている感情と同調しており、それにともなって理性で物を考え、知性によって判断し、行動することなく、一生涯をその集団を支配する感情を超え出ることなく過ごしてしまうことになります。
私は十分に独自の思考にもとづく考えをもち、集団からいつも距離を保ち、感情に曇らされることなく、知性的に判断し、行動できているはずである、と思われるかもしれませんが、事実は違います。 本当に自律的に物を考え、いかなる利害からも自由な立場で、決して感情に影響されず、理性にもとづいて判断し、知性的な行動選択を取れる人間は稀にしかいません。
人間の進歩は、感情体と呼ばれるアストラル体を統御し、思考を司るメンタル体をより高級な質料で充たし、アストラル体の低い欲望や感情と結びついた低位のメンタル体の思考の影響を脱して、 高位メンタル界(コ―ザル界)から降りてくる、純粋で清らかな真理や叡智にもとづく思考や直観を受け取れるよう、肉体、アストラル体、メンタル体を浄めてゆくときに起こるのであり、それは全ての人にとって、ほんとうに望むのであれば非常にシンプルに達成できるはずのことです。
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