今この瞬間に生きる
過去に経験した、美しい瞬間を思い出しなさい。
それはとてもありふれたことかもしれない。なぜなら時どき、並外れたことはとてもありふれた状態の中で起こるからだ。
そこに意識を合わせる時、その瞬間は再びそこにある。
そしてその時は見過ごしていたものに、新しい発見があるだろう。
雨が降っている。その音、匂い、肌ざわり。
鳥が鳴いている、犬がほえている、子供の声。
あなたがその瞬間を見逃そうが見逃すまいが、マインドは記録し続けている。
自分のまわりに空間を感じなさい。
オーラがあなたを取り囲んでいると、ただ感じてみなさい。
向こう側には、完全に異なった時間と次元が存在することを意識したまま。
その空間に守られたまま、反対の空間を想像して創りだしなさい。
今反対の空間で誰かがあなたを侮辱するが、その侮辱的な振る舞いは境界までしか到達しない。
フェンスがあって、侮辱的な振る舞いはあなたに入ってこられない。
それは矢のようにやって来て、そしてそこで落ちる。
あなたを傷つける様々な行為は、あなたを取り囲んでいるガラスの壁までやって来て、そこで落ちてしまう。それは決してあなたに届かない。
そしてそのオーラを持ち続けなさい。
スーパーに行く時も、人と話す時も、それを絶え間なくマインドの中に持ち続けなさい。
あなたは自分の個人的な世界を絶え間なく持ちながら、世界の中を動くだろう。
それはあなたに、今を生きられるようにする。
なぜなら実際あなたは、絶え間なく無数のものに注意をとらえられているからだ。
もし自分のまわりに保護のオーラを持っていないと、犬が吠えると突然、マインドがその方向に引き寄せられる。
犬は記憶の中へと入ってくる。
今、あなたの記憶の中には、過去からのたくさんの犬がいる。
友達が犬を飼っている。今やその犬のことから、あなたは友だちのところへと動く。そしてあらゆるばかげたストーリーが展開し始める。
この犬が吠えているのは現在にある。
しかし、それが過去のどこか別の場所へとあなたを連れて行く。
それはあなたを未来へと連れて行くかもしれない。
しかしいずれそのオーラは必要がなくなる。
ひとたびあなたが、いかに今ここにいるかを知ったら、ひとたびその美しさを、その途方もない至福を楽しんだら、そのオーラはあなたの中に吸収される。もう何も恐れるものはない。
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